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町長コラム「郷里に響け」

令和8年8月 「地域が支える温かな食卓」
町長コラム「町長室から 郷里に響け」令和8年8月

 先日、金山地区の子ども食堂にお邪魔する機会があった。令和3年10月、東日本台風災害後の被災者見守り相談事業の一つとして学習塾が開かれる際、更生保護女性会が主体となって子ども食堂が開催されてきた。町の委託事業は令和6年3月に終了したが、利用者と支援者の要望もあり、金山自治会の支援のもと、今も独自に事業を続けている。更生保護女性会のボランティア精神と、物心両面にわたる地区内外からの大きな支援に対し、改めて敬意を表したい。
 
 この日の「金山やまちゃん食堂」に集まったのは、元気で活発過ぎるぐらい賑やかな子どもたち。一転、食事の時は礼節正しく感謝を伝え、美味しそうに料理に向き合っていた。みんな、私と同じようにカレーライスが大好きなのだろうか?いや、家庭での躾はもちろんだが、子ども食堂を通じて関わっている大人たちの細やかな導きが行き届いているからに違いない。そのような子どもたちと過ごす時間が、さらにこのカレーライスを美味しくしてくれた。小学生時代の給食の時間に戻ったような感覚で、賑やかで楽しいひと時を楽しむことができた。

 宮城大学から丸森町出身の霜山准教授と大学生も参加するなか、子どもたちはゲームを楽しむ姿だけでなく、地元住民による紙芝居での読み聞かせを真剣に聞き入る姿もあり、参加した大人たちも満足感でいっぱいの時間を過ごすことができたものと思う。
 
 統合により小学校が閉校となった地域では、大勢の子どもたちの声を聞く機会が少なくなったのは残念だが、このように住民たちが力を合わせて子どもたちとの交流を続け、新しい居場所を作り、様々な導きをいただいていることに頭の下がる思いである。間違いなく、子どもたちにとっても代えがたい時間や空間となっているはずだ。
 
 避けることのできない少子化という大きな課題に対し、学校教育に加え、こうした社会教育や先を見据えた子どもの居場所づくりの必要性を再認識する、大変有意義な機会となった。